JR大宮駅から徒歩3分のハレこころのクリニック大宮 | さいたま市大宮区の心療内科・精神科・思春期精神科 うつ病 不眠症 ADHD(注意欠如・多動性障害)

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ライフサイクル
~ 中学生(初期青春期)~

この時期の発達課題は、親から精神的に自立していくことと、同性同年代の仲間と親密に交流することになります。

学童期まで、子どもの愛情の対象は、親やその他の養育者、学校では先生といった大人でした。
周囲の大人は、大人から見て理想的な行動や成果が見られた時に、子どもに対してほめるなどポジティブなフィードバックをします。

これらの体験は、子どもの心の中の、コツコツ頑張って目標を達成したいという理想や、規範意識を強化し、子どもが、勤勉性や社会のルールの基礎を身につけることをあと押ししします。

親から離れたい気持ち、不安と孤独

ところが、中学生になると、第二次性徴の発現により、身体が大人の身体に成熟していくため、子どもはいつまでも「パパやママのお坊ちゃん、お嬢ちゃん」ではいられなくなります。

それまで、親から褒められるとうれしかったり、誇らしかったりしたのが、居心地が悪く感じるようになり、これまでのように親にくっついたり、親からくっつかれたりするとなんだか気持ち悪く感じられるようになります。ここで、親離れが始まります。

ただ、それまで大切であった親から離れるわけですから、この時期、子どもの心は、非常に大きな不安や孤独感にさらされます。

心を開き、共に成長できる仲間たち

それを救ってくれるのが、同じ時期、同じ課題に向き合っている同性同年代の仲間たちです。
彼ら、彼女たちは、自分と同じように、日々革新的に変化していく自身の身体に戸惑い、不安を抱えながらも親から精神的に自立し、前進していこうと悪戦苦闘しています。そのような仲間たちは、親から引き上げられた愛情や関心の受け皿となります。

子どもは仲間たちと、決して親には打ち明けられない悩みを互いに共有し、ともに支えあい、励ましあって困難を乗り越え、成長していきます。そして、子どもたちは、だんだんと周囲の大人たちの理想やルールを、自分たちの理想やルールに作りかえていきます。

時に、子どもたちの理想やルールは、大人たちのそれらと対立したり、衝突したりします。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」といったところでしょうか。大人たちからすると徒党を組んでの反抗に映りますが、子どもからすると、仲間と一緒になって様々な方法で親離れ、大人離れを試みていると見ることができます。

自分のなりたい自分

親離れが進み、同性同年代との交流が深まっていくにしたがい、子どもたちは、友人や先輩の良いところ、魅力的なところを自分の中に取り入れていき、だんだんと、どういう自分になりたいかという自分の理想像を形作っていきます。それは、親御さんが子どもに対して抱いてきた理想像とはかけ離れたものかもしれません。

あるご家庭では、それまで子どもによって忠実に守られてきた親ルールや理想に、これまで通りに従わせようとする親御さんと抵抗するお子さんの間で激しいバトルが起こるかもしれません。

この時期、子ども側に親離れの課題があるのと同じように、親側にも子離れの課題があります。親がいかに子どもの自律性を尊重し、子どもが自分から離れていくこと、自立していくことを認めてあげられるか。子どもの親離れと親の子離れ、子も親もこの対称的な課題を乗り越えていく必要があります。

将来への理想を抱く時期

親離れ、同性同年代との親密な交流、自分の理想像の確立は、一連の現象です。

親離れが出来ないと同性同年代との親密な交流が生まれず、同性同年代と親密になれないとますます親離れが進まないという悪循環に陥ります。
その結果、健康な心の発達が阻害され、摂食障害や強迫性障害、不安障害といった神経症が引き起こされることになります。

親密な友達がいなければ学校はつまらなく、こんな自分になりたいという理想像を抱けなければ日々努力しようという力もわいてきません。
「何のために勉強するのか」「学校など意味がない」と目標を見失ってしまって不登校に陥る場合や、将来を悲観して気分が落ち込み、適応障害によるうつ状態になる場合もあります。

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