JR大宮駅から徒歩3分のハレこころのクリニック大宮 | さいたま市大宮区の心療内科・精神科・思春期精神科 うつ病 不眠症 ADHD(注意欠如・多動性障害)

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統合失調症

統合失調症とは

統合失調症は、幻覚や妄想をはじめとする、正常な精神機能に新たな知覚や認識が加わる陽性症状と呼ばれる症状群と、正常な精神機能が減少あるいは欠如する陰性症状と呼ばれる症状群が出現する病気です。
陽性症状が優勢な方、陰性症状の方が目立つ方といったようにいろいろな表現型がある疾患群です。100人に1人が発症するとされ、この病気に悩まれている方は決して少なくありません。

統合失調症の原因

現在までのところ、統合失調症の原因は、明らかには解明されておりません。
さまざまな仮説が提唱されておりますが、中でも有力な仮説として、脆弱性ストレスモデルがあります。
人は生まれながらにしてストレスに感受性の高い神経系と、耐性の高い神経系を持っている人がいます。統合失調症は、患者さんの抱えたストレスが耐性を越えた時に発病すると考えられています。
つまり、性格、なりやすい体質、環境、ストレスの組み合わせで発病するものであって、どれか一つの原因で起こるものではないという事です。
統合失調症では、さまざまな要因が重なった結果、最終的に脳内のドーパミンをはじめとする神経伝達物質のバランスの乱れが引き起こされる事でさまざまな精神症状が発現すると考えられています。

統合失調症の症状

陽性症状

陽性症状には、幻覚、妄想、奇異な言動、思考の障害などがあり、陰性症状には、引きこもりや感情の動きが乏しくなる、意欲減退、無為無関心などがあります。
陽性症状は、発病後まもない時期や再発時に見られることが多い症状です。

幻覚

幻覚とは、実際にないものが見えたり、聞こえたりするものです。
統合失調症では、幻覚の中でも、周りに話している人が居ないのに誰かの声が聴こえてくるという幻聴が多い症状です。さらに幻聴の中でも、自分の行動を解説するような「注釈幻声」や、複数で話し合っているような「会話形式の幻聴」が特徴的です。

妄想

妄想とは、現実的に不合理な内容の、強い確信を持った考えを言います。
統合失調症の被害妄想には、「テレビやラジオで自分のことが話題になっている」「誰かにずっと監視されている」「自分の考えが外に漏れている」などといったものが多いです。また、物事を正確に判断、理解できず、会話や行動が支離滅裂になってしまう方もいらっしゃいます。

陰性症状

陰性症状は、急性期を脱した後、長期に見られる慢性の症状です。
周囲に関して無関心になったり、表情や声の感情表現の幅が狭まったり、意欲が減退して、注意力、集中力が続かず、身だしなみなどに無関心になったりします。また、考えが浅はかとなったり、考えの豊かさが無くなったりし、他の人とコミュニケ-ションを取る事が上手くなくなり、社会的な引きこもりもまねきます。

統合失調症の経過

統合失調症は、明らかな幻覚や妄想が出現するよりも前に、睡眠障害や聴覚過敏、焦りの気持ち、気分の変わりやすさなど、さまざまな精神的な不調が出現します。
また、なんとなく不安で、学校や仕事を休んだり、人を避けたりするようにもなります。この期間は、人によってさまざまですが、長い方は数年に及びます。この時期の症状は、他の精神疾患でも見られる症状であるため、別の診断や治療を受けている場合もあります。
この期間は前駆期と呼ばれますが、前駆期を経て、統合失調症を発症すると、陽性症状である幻覚や妄想が出現し、極度の不安や恐怖感を感じるようになります。これにより、イライラして落ち着かずに興奮する人もいれば、1日中自分の部屋に閉じこもって独り言を言って、一人でニヤニヤ笑うなど、誰の目にも明らかに奇異な言動が見られるようにもなります。

幻覚や妄想は、患者さんにとっては紛れもない事実であるため、ご自身ではなかなか病気の症状として理解が出来ず、異常を感じるご家族との間でもめ事に発展することも少なくありません。この時期は急性期と呼ばれ、多くの患者さんがこの時期に医療機関を受診されます。
急性期を過ぎて、陽性症状がおさまった頃から、物事に対して意欲がわかなかったり、集中ができなかったり、疲労を強く感じたりと、抑うつや無気力な状態、社会的引きこもりが目立つようになり、陰性症状が中心となっていきます。

児童思春期の統合失調症の特徴

児童思春期は、自らの体験を言葉にする能力の発達途上にあるため、成人の方のような明確な妄想を持ちにくく、「なんとなく誰かに見られている」「なんか怖い感じがする」などといった、漠然とした不安感や恐怖感を体験するにとどまる傾向があります(個人差があります)。
幻覚に関しても、化け物や宇宙人など恐ろしいものが見えるといった幻視が比較的多いという特徴もあります。
また、成人期発症の方よりも、発症前の時期に学業不振や不登校などの社会的引きこもりといった問題が起こっていることが多いです。

統合失調症の治療

統合失調症の治療は、急性期、回復期、社会復帰期に分けられます。
発症後まもない急性期の症状は、幻覚妄想が中心となり、思考の著しい混乱や興奮を伴う場合もあるので、ストレスを避けて速やかに薬物療法を開始する必要があります。
薬物療法により急性期症状がおさまった後は回復期に入ります。この時期はまだ、ストレスがかかると容易に症状がぶり返してしまうため、引き続きストレスを避け、しっかりと服薬を続け、状態を安定させる必要があります。半年ほどゆっくりと過ごし、社会復帰を急ぎすぎないことが肝要です。
社会復帰期は、それぞれの回復の度合いに応じて、再発に注意をしつつリハビリテーションを行っていき、社会適応をはかります。

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